ナゴヤに縁のある様々なジャンルの書籍を著者へのインタビューを通じてご紹介する「ナゴヤビトブックス」。第12回は、片桐光知子さんの『一生使える Webライティングの教室 10代から大人まで、基礎から身につく「文章力」』をご紹介します。
――本の執筆を手がけられるようになったきっかけは何だったのでしょうか?
大学の非常勤講師になったことがきっかけです。
日頃のコンサルティング業務に加えて、2017年名古屋大学大学院、2019年からは東海学園大学で教鞭をとる機会に恵まれています。
――『一生使える Webライティングの教室』はどのような内容でしょうか?
『一生使える Webライティングの教室』は、私が3年間大学で講義したレジュメをもとに、10代から大人まで幅広く学べるように再構築したものです。
「Webの文章って、どう書いたら良いのだろう?」に答える本です。
著書内にイラストの片桐さんが出ていらっしゃるので、実際に講義をうけているような気持ちで読ませていただきました。
今の時代は SNS やnote、ブログなどで個人が情報発信をすることが当たり前の時代になっています。
作文や小論文など紙で読まれる文章の書き方については小中高の学校教育で習います。
ですが、Web 上で読まれる文章の書き方については習うことがありません。
このため「どういうふうに書いたら良いのだろうか」と疑問に思われることも多いのではないでしょうか。
私自身2005年頃にブログを書いていたんですけれども、当時ブログを書いている人は国民の2.6%程しかおらず少数派だったんですね。
SNSもスマートフォンもない時代でした。
その時、紙媒体の書き方とは全く異なると思っていたんですけれども、具体的に何がどう違ってどうしたら良いのか当時の私には分からなかったのです。
私が14年以上Webマーケティング関係の仕事をしてきたなかで知り得た「Webの文章の書き方」についてまとめたのが『一生使える Webライティングの教室』です。
調査分析、企画、構成、実際の書き方まで、 Webライティングのノウハウを分かりやすく解説しています。
Webの世界は技術の進歩が目覚ましいので、時代の流れとともにWebツールや技術が使えなくなることが考えられます。
『一生使える Webライティングの教室』は、Webライティングの根底に流れる重要な考え方や手順を学ぶことにより、時代が移り変わっても長く使えるように配慮し執筆しました。
音声入力によるライティングやスマートフォンを使用したライティングの方法も紹介していますので、書きやすい方法で学ぶことができます。
何が学べるのか?
・Webライティングの効果的な手順
・Webライティングに適した文章構成の型
・Web特有の文章の書き方
・Web特有のキャッチコピーの作り方
・Web上の情報を調査分析するためのWebマーケティングツールの使い方
・Web記事を検索エンジンで 上位表示させる方法
・ライティング作業を効率化するツールの使い方
・書く際の基本ルール
―― この本を出版したきっかけは何だったのでしょうか?
大学から講義の依頼を受けたときに教科書として使える本はないか探したのですが、なかったのでレジュメを作って授業をしていました。
Webライティングの解説書はありましたが、ビジネス用途のセールスライティングを解説したものが多く、一般の人が学べる書籍がなかったのです。
必要にかられて作ったレジュメですが、教科書にしたほうが使いやすいので教科書にしたいと思っていたところ、マイナビ出版さんにご縁を頂き刊行できることになりました。
一般の人にも分かる、基礎的な知識全般から学べる著書が世に出たこと、本当に感謝です!
―― 『一生使える Webライティングの教室』の裏話をお聞かせください
当初は『大学生のためのWebライティングの教科書』にしたいと思っていました。
編集者さんから大学生だけではなく、10代から学べて大人になっても役立つ本『10代からのWebライティングの教室』はどうかと提案いただき、10代から学べるように執筆しました。
仮タイトルの段階では『10代からのWebライティングの教室』でした。
このため、私の中では今でも「10代からの」が出てきてしまい、正しいタイトルがすっと出てきません(笑)。
タイトルは編集者さんが決定されるので私が余計なことをしてはいけないと思ったのですが、最後のタイトルを決めるタイミングで、50案ほど作った中から8案提出してみたんです。
編集者さんから「『一生使える』はいいワードだと思いました」と言っていただき、採用していただけました。
現在のタイトル『一生使える Webライティングの教室』になったのは1月末頃で、3月23日刊行の2ヶ月前と本当にごく最近なのです。
サブタイトルは『10代から大人まで、基礎から身につく「文章力」』です。
―― これから書いていきたい本はどのようなものでしょうか
Webライティング関係の書籍をこれからも書いていきたいです。
Web上での表現力や文章力を向上させる目的の本が書きたいですね。
私は名古屋市千種区生まれなので、ナゴヤビトさんから取材していただけてうれしいです。
『一生使える Web ライティングの教室』には事例として名古屋にまつわるテーマも出てきます。
このたびは貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました。
――片桐さん、ありがとうございました!具体的な事例にナゴヤ名物などが出てきたのは、さすがメイドインナゴヤの著書ですね。子どもから大人まで使える著書を世に出していただき、本当に感謝です。片桐さんの講義を受講したいくらいですが、まずは一生使える Webライティングのバイブルのこの著書でしっかり勉強させていただきます!
片桐光知子さんご経歴
ブライトシー株式会社代表取締役。
東海学園大学人文学部非常勤講師。1980年、愛知県名古屋市生まれ。
名古屋大学大学院国際言語文化研究科修了。2007年:Yahoo!関連ホームページ制作会社入社
(Webディレクター)
2009年:株式会社セリア入社
(Webマーケティング、ブランディング、広報を担当)
2014年:ブライトシー株式会社を設立
(Web戦略コンサルティング)小売業の業績向上の支援に特化したWeb戦略コンサルティングを行う。
WebマーケティングからコンテンツSEO、SNS活用、PR支援、インバウンド対策等の包括的な経営支援サービスを提供。
片桐光知子さん 公式note:https://note.com/michiko_katagiri
片桐光知子さん Twitter:https://twitter.com/MichikoKatagiri
片桐光知子さん Facebook:https://www.facebook.com/michiko.katagiri7
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