2021年7月20日(火)、名鉄神宮前駅の改札口正面に新型書店「スマ本屋 名鉄神宮前店」がオープンしました。「スマ本屋」を立ち上げたのは地元名古屋を代表する書店チェーン・三洋堂書店。その仕掛けや立ち上げの経緯について、プロジェクトリーダーを務める株式会社三洋堂ホールディングス・業態開発室の加藤正康さんにお話をお伺いしました。
―― 三洋堂書店さんにとって新ブランドの店舗「スマ本屋」、こちらはどのようなコンセプトのお店でしょうか?
「スマ本屋」は「スマートな売り場に人気の本とこだわりの本を品揃え」「スマートフォンで注文、お店で受け取り」「スマートにセルフレジでお会計」という3つの「スマート」が基本コンセプトとなっています。
これまでは駐車場を備えた郊外の大型書店をメインに出店していたのですが、「スマ本屋」は三洋堂書店として初めて出店する小型店舗。それならば、今までにはないやり方を取り入れ、さらに屋号も変えましょうということで「スマ本屋」となりました。
ちょうど昨年の12月に三洋堂書店のWebサイトをリニューアルし、様々な本をWeb上から注文頂けるようになりました。スマ本屋は通勤通学の方に立ち寄ってもらいやすい立地ですので、そういった方に利用してもらいやすいようにWebサイトと連携しての「スマホ注文→店頭受け取り」の機能をかなり意識した作りとなっております。
――なぜ今このタイミングで新業態の「スマ本屋」を立ち上げられたのでしょうか?
名鉄さんから「名鉄神宮前駅の再開発にあわせ、ぜひ本屋をいれたい」とのお話を頂いたのがきっかけです。三洋堂書店は徒歩圏内に新開橋店もあるので他の店舗さんが入ってしまうと競合してしまうという側面もありました。
とはいえ、この場所での出店となると郊外大型店をメインに展開してきた三洋堂書店としては前例のない立地になります。そこで、今までと違うことをやっていこうと、プロジェクトチームを立ち上げて新業態を考えることになりました。
―― 特に「店頭受け取り」では画期的な面白い取り組みをされているとお伺いしましたが、具体的にはどのような形になっているのでしょうか?
これまでの書店で商品を受け取る際にはカウンターで店員さんに注文した商品や名前などを伝えて受け取る必要がありましたが、スマ本屋では店員を介さずに商品を受け取ることができる「セルフ受け取り」を取り入れました。スマホなどで注文した商品が店頭に届くと、お店のセルフレジ横にあります「注文品 受け取りコーナー」に並べられます。
商品は注文番号が書かれたボックスの中に納められていますので、番号を確認の上で商品を手に取って頂き、そのままセルフレジでお会計いただけます。受け取りも会計もセルフスタイルにこだわりました。
注文の受付はトーハンが展開する「e-hon」と連携した形となります。雑誌の定期購読についても「ざっしの毎号留置便(まいごうとめおきびん)」サービスにて対応可能です。e-honのシステムと連携することで、新刊本を安心安全の個別包装で確実にお店に届く仕組みを構築することができました。
また、店頭レジでの精算となりますのでネット決済がご不安な方でも安心してご利用いただけます。Webサイトでの注文時に住所やクレジットカード番号を登録頂く必要はございません。
注文頂いた商品を書店内でセルフ受け取りできるサービスは、おそらく日本で初めての試みかと思います。
―― まさに今の時代にぴったりのサービスですね。店頭での品揃えはどのようになっていますでしょうか?
名鉄神宮前駅の改札口すぐにある店舗ということで、サラリーマンや学生の利用が多いと想定しております。コミック、文庫、ビジネス書を中心に今話題の本を揃えております。将来的には文具やご当地関連グッズなどの展開も検討しています。
―― 最後に名古屋の皆さんにメッセージをお願いいたします。
名鉄神宮前駅の再開発に合わせ、新しいスタイルの書店をオープンすることになりました。名鉄さんやミュープラットさんと一緒になって盛り上げていければと思っております。
ネットで注文した商品を、セルフスタイルで気軽に受け取り、セルフレジで簡単にお会計までできるスマートな本屋の「スマ本屋」。令和の今の時代にぴったりの新スタイル書店です。
「スマ本屋」ではオープン記念として、名鉄とコラボした特製ブックカバー&しおりを配布中。本好きの皆さんも鉄道好きの皆さんも必見のレアアイテムは数量限定の配布となりますのでお見逃し無く!
「スマ本屋名鉄神宮前店」の営業時間などの詳細については三洋堂書店のWebサイトを、最新情報は公式Twitterアカウントをご覧下さい
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