ナゴヤに縁のある様々なジャンルの書籍を著者へのインタビューを通じてご紹介する「ナゴヤビトブックス」。第14回は、陽菜ひよ子さんの『ナゴヤ愛 地元民も知らないスゴイ魅力』(秀和システム)をご紹介します。
陽菜ひよ子さんプロフィール
イラストレーター&漫画家&取材コラムニスト
2006年『やさしい写仏ぬり絵帖』(ダイヤモンド社)でイラストレーター&著者デビュー。イラストを中心に、コミックエッセイや文章を執筆。2015年初のコミックエッセイ『アトピーの夫と暮らしています』(PHP研究所)出版。
中日新聞広報誌AD FiLEにて、コラム『ナゴヤ愛はどこにある?』連載中。
https://adv.chunichi.co.jp/adfile/category/nagoya-love/朝日新聞Web『ツギノジダイ』にて、経営者への取材記事執筆中。
https://smbiz.asahi.com/author/11010369主なイラストの仕事は、NHK Eテレ『すイエんサー』お題イラスト(8年目)。
また、女優の戸田恵子さん(愛知県親善大使)の名古屋本『おいし なつかし なごやのおはなし』のカバー&中面イラストや、愛知県福祉局子育て支援課制作の冊子『ハッピーに暮らすためのおうちのお仕事シェアnote』(監修・野々村友紀子さん)の表紙&中面イラストなど、ナゴヤ(愛知県)関係の実績多数。
――本の執筆を手がけられるようになったきっかけは何だったのでしょうか?
2005年に本の企画を立てる講座を受講したことがきっかけで、この世界に入りました。
自分の企画が形になったのは10年後の2015年でしたが、その間も常に頭の中では本の企画を考えていましたし、今も新しい本の企画を考えています。
ナゴヤを色んな視点から読み解いた「ナゴヤ愛」がつまった一冊
――『ナゴヤ愛 地元民も知らないスゴイ魅力』はどのような内容でしょうか?
「ナゴヤは魅力がない」と言われることに異議を唱えるために書いた本です。カバーがかわいい感じなのでなめてかかりがちですが、中身は割と硬派だと自負しています。
ナゴヤという都市の分析、クールジャパンとナゴヤの結びつき、名古屋めし、地元の人も知らない名所旧跡、ナゴヤの人、ナゴヤ文化と古典などなど、これ一冊でナゴヤのことが説明できる!という内容に驚きました。
「三英傑からエロスまで神社仏閣の数は日本一」という大変興味深い内容まで調べて書かれているのは、他を探してもないんじゃないでしょうか。
ナゴヤってすごいです。
この本は、ナゴヤの「人」にスポットを当てて書いていることが特徴です。
住民自身が「ナゴヤには何もない」と言いがちですが、だからといって地元愛が薄いわけではありません。「地元愛」にあふれた人々はとても魅力的で、もっと知って欲しいと思いました。
こんなにもナゴヤを愛し活動されている方がいらっしゃるのを知ることができ、とても嬉しかったです。
また、ナゴヤという街のポテンシャルの高さについてもデータを元に論じています。
名所や名物についてもイラストやマンガ、写真満載でご紹介していますが、あえて有名どころは外しました。そういった趣味の偏りも「ハマる人にはハマる」と思います。
ナゴヤ人も知らないディープなナゴヤ、これはナゴヤ人なら持っているべきマストな1冊です!
―― この本を出版したきっかけは何だったのでしょうか?
元々、ある出版社から「今までにないナゴヤ本を書きませんか」という依頼があり、企画を立てましたが、その会社とは方向性が違ったため、頓挫してしまいました。
すでに、本が出るという前提で取材を進めていたため、その方たちを裏切ることはできないとあせりました。
偶然再会した旧知の方が秀和システムにおられて、無事企画が通り、刊行されました。自分の企画を信じて貫いてよかったと思うと同時に、秀和システムさんには感謝感謝です。
――『ナゴヤ愛 地元民も知らないスゴイ魅力』の裏話をお聞かせください
企画が通ったのが2020年2月で、その直後にコロナ禍になり、周りで本の企画が飛んだという話が続出しました。自分でもメンタルの弱さに驚きですが、この本も出版中止になるのではないかと想像して、一文字も書けなくなりました。
6月に入って編集さんから、逆に第二波が来る前に出したいと10月発売を前倒して9月にという話が来て、そこから大げさでなく死ぬ思いで書き上げました。本文については7月末までに書き上げねばならなかったので、ホントよく間に合ったと思います。
発売が前倒しになり、その期間で書き上げるというのは、想像するだけで命がけだったのではと思います。
まさに陽菜さんが死ぬような思いで書き上げられた、ナゴヤ愛がぎっしりとつまった1冊なんですね。
ナゴヤのまちづくりジャーナリストとして。「人のつながり・活動を通じて生まれるモノ」に出会い関わっていきたい
―― これから書いていきたい本はどのようなものでしょうか
この本をきっかけに、中日新聞の広報誌に『ナゴヤ愛はどこにある?』というコラムを連載しています。ナゴヤにはまだまだ面白い人がたくさんいて、お陰さまでネタに困ることはありません。
まちづくりや地域を盛り上げる活動に参加していて、そこで出会った人に取材することが増えそうなので「まちづくりジャーナリスト」と名乗ろうかな、などと考えています。
また、「人」や「人のつながり・活動を通じて生まれるモノ」に興味があるので、これからも地域を問わず、多くの人にインタビューしていきたいと思います。
自分のnoteではクリエイターの創作のタネをさがしてインタビューしています。お話を伺うと、予想以上に面白い話が聴けるので、ホントに楽しいです。
陽菜さんが心から楽しんでインタビューされているのが、文面から伝わってきます♪
――陽菜さん、ありがとうございました!
陽菜さんは、すでに専門的知識をもちナゴヤを盛り立てていらっしゃるジャーナリストさんだと思っております。ますます、一緒にナゴヤを盛り立てていけたら嬉しいです。これからも、ご活躍を応援しております!
陽菜さんの公式情報はこちら
Website:https://hiyoko.tv/
note:https://note.com/hina_hiyoko/
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「ナゴヤビトブックス」では「ナゴヤが舞台となっている作品」「ナゴヤをテーマとした書籍」「ナゴヤ出身の著者の書籍」など、ナゴヤに縁のあるあらゆるジャンルの書籍を著者へのインタビューを通じてご紹介いたします。
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