2021年5月12日(水)、千種区・星ヶ丘「星が丘テラス THE KITCHEN」にオープンしたクラフトきしめん専門店「星が丘製麺所」。代表的な名古屋めしの一つである「きしめん」の魅力を再発見できるお店とあって、連日多くのお客様で賑わっています。
名古屋めしに新風を巻き起こしている『星が丘製麺所』を立ち上げられたのは、名古屋の麺好きたちに愛されている大人気うどん店の店主二人。今回はそのうちのお一人である堀江高広さん(『手打うどん 高砂』二代目店主)にお話をお伺いしました。
―― 「星が丘製麺所」のオープンから2ヶ月近く経ちましたが、立ち上がりの手応えとしてはいかがでしょうか?
期待していた以上の反応を頂いていますね。これまできしめんを食べたことがないという若い人たちやお子様などにも多くご来店頂いていますし、名古屋で暮らす年配の方でも「何十年ぶりにきしめんを食べた」と言って下さる方もいらっしゃいました。
「きしめんを広めたい」という思いで始めた「星が丘製麺所」ですが、こうなると良いなと思ったいたことが実際に起きているなと。少なくともこういうお店をオープンしたという価値はあったんじゃないかなと手応えを感じています。
―― 「星が丘製麺所」は『手打うどん 高砂』を営む堀江さんと、『うどん屋太門』を営む衣笠太門さんがタッグを組んで始められたとお伺いしておりますが、そのきっかけはどのようなものだったのでしょうか?
随分前から衣笠とは面識があり、顔を合わせるたびにいろんな話をしていたんです。その中で、衣笠が「きしめんはこのままにしておくのはもったいない」と話していたんですよね。自分とは違って衣笠は関西出身ですので、客観的な視点からきしめんのポテンシャルを評価していたようです。
その後、関東や関西から同業者を含めてお客さんを連れてきてくれるようになったんですが、皆さん「きしめんってすごいね」と言って下さるんですよ。そういうことが重なってくると「きしめんってもっと誇れるものなのかな。このまま衰退させるのはもったいないな」と思えるようになりました。
私も衣笠も同じような事を考えていて、お互いに新しいことをやりたいと考えていた。ただ、実際にやろうとなると技術的な面でも金銭的な面でもハードルがあるのも事実。その中で、去年「星が丘テラス」の責任者の方から最新の冷凍技術をご紹介いただき、自分たちの麺を試して見たら想像以上のものができたんです。これならば様々なハードルもクリアできそうだと、本格的に企画が始まりました。
―― コロナ禍の中での新たな出店となると相当なご苦労があったように思いますが、このタイミングで出店を決断されたポイントはどこにあったのでしょうか?
最初は香川にあるようなちょっと田舎にある製麺所スタイルでオープン出来ればと考えていたのですが、色んな話をしている中で「星が丘テラス」のこの場所が空くという話を頂きましてここでオープンしました。
コロナ禍についてはここまで長引くとは思っていなかったですが、いつかは正常化すると思っています。たまたまですが、「星が丘製麺所」は店内飲食だけでは無くて物販も行うお店として考えていましたので、この点は今の生活スタイルにフィットしやすいのもあり後押しとなりました。
この環境下にあっては多くのお客様に足を運んで頂いている「星が丘製麺所」ですが、ここをスタート地点として卸売であったり、ECサイトであったり、きしめんスタンドであったりと様々な展開ができるように考えています。
きしめんのポテンシャルを見つめ直し、「きしめんを広めたい」という思いで始まった「星が丘製麺所」プロジェクト。その軸となるキーワードとして堀江さんが語られていたのが「冷凍」でした。なぜ「星が丘製麺所」では「冷凍」にこだわったのか。その理由は中編にて!
星が丘製麺所の所在地や詳しい営業情報などについては公式ホームページを、最新情報は公式instagramをご覧下さい。
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