愛知の味噌、それは濃く深くディープな世界
味噌。それは語り出したらキリがないくらい、ディープな世界。
最近、自宅用の味噌は、すべて手作りをしているライターのSaoriです。
味噌が変われば、お味噌汁の味だって一段とおいしくなる。
まさに手前みそ。余計に味噌のことが知りたくなり、探求心がぐぐぐぐっと・・・わき出してとまらない。
地域によって、味も好みも違う味噌。
日本全国では、大きく分けて18種類もの味噌があるようです。(HIKARI MISO みそ大百科参照)
名古屋といったら、味噌カツ、味噌煮込みうどん。とにかく濃い!イメージです。
そして愛知でお味噌汁といったら「赤だし」ですよね?
この濃さがたまらない、ナゴヤに生まれてよかった。
この「濃いうま味」をつくり出している正体は、愛知の特産の「豆みそ」にあり!
今回は、その豆みそを作って159年という、歴史ある醸造元「はと屋」の味噌蔵見学に行ってきました。
昔ながらの製法で、愛知の特産・豆みそを作る。創業文久元年の老舗醸造元「はと屋」
愛知県西尾市にある、創業文久元年の歴史ある醸造元「はと屋」。
「はと屋」は、愛知の特産、豆味噌・上たまり・白しょうゆの醸造元です。
創業文久元年というと、西暦1861年。159年の歴史。すごいです。
1904年に造られた味噌蔵で、100年使用している杉の木桶を使い、昔ながらの製法を守り続けています。「はと屋」の製品は、名古屋・三河を中心に、料亭や味噌煮込み専門店などでも愛用されているのだそうです。
現在、九代目の「はと屋」さん。「はと屋」と言う名前の由来は、先々代の七代目伝兵衛(幸一)さんが命名したのだそう。味噌の原料は豆、鳩は豆が好き。豆つながりで、「はと屋」!なんとも素敵なネーミングですね。
百年以上の歴史ある味噌蔵
この「はと屋」さんのすごいところは、味噌蔵見学ができること。
なかなか見る機会がない、100年以上の歴史ある昔ながらの味噌づくりの現場。興味津々です。
いざ、味噌蔵見学へ向かいます!
歴史ある蔵の中、息を吸うと体中に味噌の香りが広がる気がします。
こんなに全身、味噌に包まれるようなことはこの先一生ないのではないか・・・それくらい味噌!!!の香りがします。
蔵には、その蔵独自の菌が住んでいるとのこと。蔵ごとに住んでいる菌が違う、はじめて知りました。
昔ながらの土壁と竹の天井が、この菌たちを育てているのだそうです。先人の知恵、すごいですね。
見上げるほどに大きい杉の木桶がずらりと並んでいます。
味噌だるの上には、数えきれないくらいたくさんの重石。
ひとつの桶の上に積んである石は、数にすると200~300個。重さにすると、2~3トンだそう!
落ちてくることがないよう、パズルのように積んであり、ちょっとやそっとの地震で崩れることはないとのこと。
蔵の外にも、たくさんの重石が積み上げられていました。これだけ色々なかたちの石を組み立てる・・・それだけですごい作業です。
味噌づくりに必要な、こうじ菌・重石・塩の役割も知ることができました。
味噌だるの桶ひとつに入っている味噌は、総量約4.5トン!お味噌汁にすると、30万杯・・・一生お味噌汁を飲んでもなくならないくらいの量の味噌がこの中に。まさに味噌天国ですね。
味噌蔵からの眺めも、とても素敵です。
「はと屋」の蔵売店には、豆味噌・上たまり・白しょうゆなど魅力的な商品がたくさん!
通りの並びには、「はと屋」の蔵売店があります。
お店の店員さんもとても気さくな方で、色々とお話をお伺いすることができました。
教えてもらった売れ筋ランキング第1位の、「無添加かけるみそ」。
名古屋といえば、「つけてみそかけてみそ」が有名だと思うのですが、この「無添加かけるみそ」の特徴的なところは、豆味噌を使っていること。
豆味噌の豆がちゃんと残っていて、味は深みがあり、甘すぎない。味噌をしっかりと感じることがき、これをかけるだけで料亭の味になる上品な逸品。
ちょっとおしゃれな味噌田楽が作れそうだなと、味見をしながら想像していました。もちろん購入させて頂きました!
こちらは、はと屋の三年仕込みの豆味噌!
「白しょうゆ」だけでなく、いろいろな種類のしょうゆも販売されていました。
「みそディップ」「たまり麹だれ」や「美肌もろみ」の醸し瓶シリーズなど、他にもたくさんの商品があり、買い占めたくなる衝動をおさえるのが大変でした。
こんなの料理にあうに決まってる・・・「はと屋」さん、すごい!
オンラインショップもあり、そこで商品を買うこともできます。
味噌づくりの歴史ある蔵を見学でき、さらに愛知の味噌を深く知ることができました。発酵食品は健康にもよいと聞くので、美容と健康のために、はと屋さんの商品をいろいろな料理に使ってみようと思います。
やはり愛知の味噌の世界は奥深い!
「はと屋」の味噌蔵見学、楽しいので、ぜひ来てみてください。
<スポット情報>
創業文久元年 みそぱーく・はと屋
電話番号 0563-56-7373
営業時間 10:00~17:00
休業日 日曜、年末年始、お盆
みそぱーく・はと屋のHP、オンラインショップはこちら
この記事へのコメントはありません。